皮膚は体内でもっとも大きな重量をもつ器官であり、総面積は1.8㎡ほどにもなります。皮膚は外側にある表皮と、その内部に位置する真皮、さらにその下にある皮下組織からなっています。表皮と真皮の間は基底膜で区切られています。

表皮は外部からの異物の侵入を防ぐと同時に体内から水分が失われるのを防いでおり、私たちが陸上で生活するためにはこの表皮のバリア機能が必須なのです。皮膚も骨と同様にコラーゲンの多い組織です。皮膚の乾燥重量の約70%はコラーゲンであり、その大部分は線維として真皮に分布しています。

表皮にはコラーゲンは分布していませんが、表皮の機能は真皮の正常な働きによって支えられているのです。皮膚は美容のために重要であり。コラーゲン摂取も皮膚への効果は重要な課題となっているのです。 乾燥などによる肌荒れを自覚している25~45歳までの健康な女性に、4週間にわたって1日あたり2.5g、5gまたは10gのコラーゲンペプチドを摂取してもらい、コラーゲンペプチドを摂取しないグループと二重盲検法で比較しました。

その結果、30歳以上の女性では5g以上の摂取で角層の水分量が有意に増加したと報告されています。また健康な女性が1日あたり5gまたは10gのコラーゲンペプチドを摂取すると、試験前と比較して肌の状態が改善したと自覚する割合が、3週間めのコラーゲンを摂取しないグループでは10%に留まったのに対して、コラーゲン5gのグループでは41%、10gのグループでは62%と有意に高かったことが二重盲検法による試験で報告されています。